【ニューヨーク時事】米住宅改装用品小売り大手ホーム・デポは16日、2024年1月期通期について、売上高を2~5%減と従来予想(ほぼ横ばい)から下方修正するとともに、希薄化後の1株当たり利益を7~13%減と、従来予想(1桁台半ばのマイナス)から引き下げたと発表した。新型コロナウイルス禍で堅調だった需要の鈍化が続いている。
一方、23年2~4月期(第1四半期)決算は減収減益。売上高は前年同期比4.2%減。既存店売上高は全体が4.5%、米国が4.6%のそれぞれマイナスだった。
デッカー最高経営責任者(CEO)は「第4四半期決算を発表した時と比べ、より広範囲の事業に対する(業績悪化)圧力を確認した」と指摘した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、通期の売上高減少は実現すれば、リーマン・ショック後の2009年以来14年ぶりとなる。
◇ホーム・デポ(HD)決算の概要
23年2~4月期 前年同期
売上高 37,257 38,908
純利益 3,873 4,231
1株利益 3.82 4.09
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は希薄化後、ドル。