楽天グループは12日、傘下企業が保有するスーパー大手西友ホールディングス(東京)株式の全てを、同社の筆頭株主である米投資ファンドKKRに売却すると発表した。譲渡額は約220億円。これに伴い、西友に対するKKRの議決権比率は65%から85%に上昇する。
楽天は保有する20%分の株式を5月末に譲渡する。オンラインで記者会見した武田和徳副社長は、これまでに西友との連携が進んだことを挙げ、「(株式保有の)所期の目標はかなり達成できた」と強調。その上で、「今後も西友との関係は続けたい」と語った。
楽天は2021年、KKRとともに米小売り大手ウォルマートから西友の株式を取得。オンラインと実店舗の連携などを進め、共同で「楽天西友ネットスーパー」も展開している。