セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店大手そごう・西武の労働組合は12日、西武池袋本店(東京都豊島区)の事業継続を求める来店客らの署名を同区に提出した。署名は計1万4484人分。そごう・西武は、米投資ファンドへの売却が昨年秋に決まっているが、譲渡手続きの完了が遅れている。
同本店には家電量販店が入居する計画があり、従業員の雇用維持などが懸念されている。労組は、同本店の存続が難しくなれば区のまちづくりにも影響するとして連携を求めた。
署名を提出した労組の寺岡泰博委員長によると、署名を受け取った斉藤雅人副区長は「署名を重く受け止め、これから話し合いを続けたい」と述べたという。
豊島区は、高野之夫前区長が同本店の存続を訴える嘆願書をまとめるなど精力的に活動していたが、今年2月に死去。4月に当選した高際みゆき区長の対応が焦点となっている。