百貨店大手そごう・西武の米ファンドへの売却を巡り、親会社セブン&アイ・ホールディングスの株主2人が18日、同社の井阪隆一社長ら3人を相手に売却差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、米ファンドは、西武池袋本店の一部フロアに家電量販大手ヨドバシカメラを出店させることを計画。ヨドバシの出店フロアは当初計画から拡大しており、原告側は「大量の百貨店従業員を退職に追い込むに等しく、解雇権乱用に当たる」としている。2500億円と見込まれる売却価格も不当に安価だと訴えている。
セブン&アイは「係争中の案件につきコメントは控える」とした。池袋本店の出店計画を巡っては地元自治体なども批判し、3月中に予定された売却が延期されている。