セブン&アイ・ホールディングスが、百貨店子会社そごう・西武(東京)の売却を4月以降に再延期する方向で検討していることが29日、分かった。延期は2度目。関係者によると、売却先の米ファンドと組む家電量販大手ヨドバシカメラが西武池袋本店(同)に出店する計画への反発が強く、関係者の間での調整が長引いている。
そごう・西武を巡っては、セブン&アイが昨秋、米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに今年2月1日に売却することを決定。しかし、地元の自治体などがヨドバシの出店計画に反対したため、セブン&アイは1月24日、売却予定を「3月中」に変更して調整を続けていた。