1月消費、前年比0.3%減=旅行・外食増で前月比はプラス
総務省が10日発表した1月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は30万1646円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.3%減少した。マイナスは3カ月連続だが、減少幅は縮小。前月比(季節調整済み)では2.7%増と3カ月ぶりのプラスだった。新型コロナウイルスの沈静化で宿泊や外食関連の支出が増えた一方、物価高騰やコロナ下の巣ごもり需要の反動で食料や家庭用耐久財は減少した。
食料は0.5%減。米などの穀類が4.9%、魚介類が13.0%それぞれ減少した。家具・家事用品は9.1%減で、洗濯機や炊飯器などの家庭用耐久財が11.0%減少した。宿泊料などの教養娯楽サービスは30.7%、外食は14.5%の大幅増だった。
宿泊や外食向けの伸びは、政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」や正月休みの外出増が背景にある。総務省の担当者は、消費動向について「価格高騰の影響は出ているが、家庭内での食事が減り、外食が増える傾向が続いている」としている。