〔海外決算〕米ウォルマート、11~1月期76%増益=今期利益は市場予想下回る
【ニューヨーク時事】小売り世界最大手の米ウォルマートが21日発表した2022年11月~23年1月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比7.3%増、純利益が76.2%増となった。事業再編費用や販管費の増加が利益の重しとなったものの、新型コロナウイルス関連の費用が前年同期に比べて減ったことや投資利益の増加が寄与し、大幅増益を達成した。
既存店売上高は、主力の米国ウォルマート事業(燃料除く)が8.3%増だった。
マクミラン最高経営責任者(CEO)は「在庫やコストを巡る課題に迅速、積極的に取り組み、8~10月期に付いた勢いが持続した」と述べた。
1月期通期では、売上高が前期比6.7%増の6112億8900万ドル、純利益が14.6%減の116億8000万ドルだった。調整後1株当たり利益は6.29ドル。
24年1月期通期については、売上高を2.5~3.0%増と予想。調整後1株当たり利益は5.90~6.05ドルを見込み、市場予想(6.50ドル)を下回った。
◇ウォルマート(WMT)決算の概要
11月~1月期 市場予想 前年同期
売上高 164,048 159,757 152,871
純利益 6,275 4,094 3,562
1株利益 1.71 1.51 1.53
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル。市場予想はリフィニティブ調べ