そごう・西武、売却決定へ=米ファンドに2000億円超で―セブン&アイ
セブン&アイ・ホールディングスが、百貨店子会社「そごう・西武」の売却を近く決定することが9日、分かった。売却先は米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループで、譲渡額は2000億円超とみられる。不振の百貨店を切り離し、成長が期待できる主力のコンビニエンスストア事業への投資を加速する。
家電量販大手ヨドバシホールディングス(東京)がフォートレスと連携しており、主力の「西武池袋本店」などへの出店を計画している。
そごう・西武は、百貨店「そごう」と「西武」を秋田、埼玉、千葉、東京、神奈川、福井、広島に計10店舗展開。近年は、インターネット通信販売の普及にコロナ禍が追い打ちをかけ、2022年2月期の純損益は3期連続の赤字計上を余儀なくされた。
大株主の海外ファンドからコンビニ事業への集中を迫られる中、セブン&アイは、今年に入ってそごう・西武の売却先選定に着手した。入札を経て7月までにフォートレスに絞り込み、交渉を行っていた。