高島屋とH2Oが資本提携を解消、商品共同開発などの業務提携は継続
高島屋とエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、2009年から続けてきた資本提携を解消する。両社は約5%の株式を持ち合っているが、11月4日にそれぞれが立会外買付取引で自己株式を買い取る。
2008年に三越と伊勢丹が経営統合して三越伊勢丹ホールディングスを発足させるなど、百貨店業界で再編機運が盛り上がっていたこともあり、高島屋とH2Oは資本・業務提携を結んだ。だが、両社を取り巻く環境変化などを踏まえ、「資本関係を発展的に解消することで合意した」という。
婦人服・服飾雑貨や中元・歳暮ギフト商品の共同開発などの業務提携は継続する。今後は、廃プラスチックやフードロスの削減など、SDGs(持続可能な開発目標)関連での連携にも着手する方針だ。
株式の売却に伴って、高島屋は23年2月期に26億円、H2Oは23年3月期に38億円の売却益を計上することを見込む。