エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店は6月1日、建て替え中の阪神梅田本店(大阪市)の第1期棟をオープンする。
1期棟は地下1階地上9階で売場面積は約2万7000平方メートル。2018年度の売上高は420億円を目標とする。
「食の阪神」と評されるほど、阪神梅田本店はもともと食品販売に強みを持つ。1期棟は地下1階「阪神食品館」に加えて、1階に日替わり・週替わりで話題のパンを販売する「パンマルシェ」、400種類のワインを試飲できる「リカーマルシェ」に加え、ニューヨーク発の高級ハンバーガーショップ「シェイク シャック」の関西1号店を配置する。
阪神食品館では、改装前から人気だった「スナックパーク」の面積を拡大、500円ランチから夜のチョイ飲みまで楽しめる立ち食い店13店舗が集まる。総菜売場は、うどんすきの「美々卯」が手がける割烹弁当、大阪寿司の名店「吉野寿司」がプロデュースするいなり寿司専門店などが新登場。和洋菓子売場は、300円以下のエクレアやカットケーキなどのおやつを中心に販売する。
また、7階の日用品関連売場には試食ができる「ライブキッチン」を設置し、時短料理やつくりおき料理を中心に毎日のレシピを実演、調理器具や食器などもあわせて紹介する。
阪神梅田本店の建て替えに伴う総投資額は530億円。現在営業中の売場は5月28日で休業し、2期棟として建て替える。全面開業は2021年秋を予定する。