【ファストリ】海外ユニクロの売り上げが初めて国内超える、9~11月期

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 ファーストリテイリングの海外ユニクロ事業の売り上げが、四半期ベースで初めて国内ユニクロ事業を超えた。同社が発表した2017年9~11月期決算(国際会計基準)で、海外ユニクロ事業の売上収益は前年同期比31.4%増の2582億円となり、7.6%増の2570億円だった国内ユニクロ事業をわずかながら上回った。18年8月期通期でも、海外が国内を上回る見通しだ。

 海外ユニクロ事業はグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)、韓国、東南アジア・オセアニアが引き続き大幅な増収となり、業績をけん引した。グレーターチャイナでは防寒衣料が、東南アジア・オセアニアでは夏物商品が好調だった。

 国内ユニクロ事業も秋冬物商品が好調で、既存店売上高(インターネット通販を含む)は8.4%増となったが、海外事業の伸びには及ばなかった。国内のネット通販の売り上げは25.6%増となり、売上構成比は7.0%に上昇した。

 一方、営業利益では国内がまだ海外を上回っている。国内ユニクロ事業の営業利益は、広告宣伝費や物流費を大幅に削減した効果で18.6%増の541億円となった。海外ユニクロ事業は54.7%増の466億円だった。赤字が続いていた米国が黒字に転じたほか、フランスとロシアの業績が好調だった欧州も大幅な増益となった。

 9~11月期の連結業績は、売上収益が16.7%増の6170億円、営業利益は28.6%増の1139億円だった。ジーユー事業とグローバルブランド事業も増収増益だった。

 18年8月期通期では、売上収益が前期比10.1%増の2兆500億円、営業利益は13.4%増の2000億円を予想する。

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