オイシックスと「親和性」=TOB騒動決着―シダックス専務

時事通信社
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柴山慎一 シダックス専務
〔写真説明〕柴山慎一 シダックス専務(同社提供)

 給食大手シダックスの柴山慎一専務がインタビューに応じ、TOB(株式公開買い付け)で同社株の約28%を取得した食品宅配オイシックス・ラ・大地が協業を求めていることについて、「食の安全性に力を入れるオイシックスとは親和性がある」と評価した。TOBに賛成したシダックス創業家と、当初は反対していた柴山氏ら取締役会との対立に関しては、「主義主張をぶつけ合い、着地点を見いだした」と振り返った。

 シダックスは主力の給食事業の協業相手について、オイシックス以外の企業も含めて特別委員会で公正に検討する方針。柴山氏はオイシックスとの協業について「白紙だ」と強調しながらも、「シダックスは企業向け、オイシックスは消費者向けビジネスで、協業すれば需要が強固になる」と、提携するメリットを指摘した。

 TOBを巡っては、子会社なども巻き込んだ騒動に発展した。柴山氏は、創業家の志太勤一会長兼社長が「異論があってこそ会社は成長する」と融和を呼び掛けている点を挙げ、「社内分裂は心配していない」と強調した。

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