【CCC】キタムラの筆頭株主に、出資比率を約30%に引き上げ

2017/05/17 17:00
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 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は5月15日、写真プリント大手のキタムラ(横浜市)と資本業務提携し、同社の筆頭株主になると発表した。両社は2013年8月に資本業務提携しており、CCCは現在、キタムラの発行済み株式の5.58%を保有している。CCCはキタムラが実施する第三者割当増資を約21億円で引き受け、6月1日付けで出資比率を29.68%に引き上げる。

 

 写真プリント市場の縮小やスマートフォンおよびカメラ販売事業の不振などから、キタムラの17年3月期の連結業績は、12億円の営業赤字に陥った。このため、18年3月期までの2ヵ年で「カメラのキタムラ」と「スタジオマリオ」の計129店舗を閉鎖、固定費を45億円削減することなどを柱とする事業構造改革を実施すると公表している。CCCとの提携関係を深めることで、事業構造改革を着実に進めると共に、収益基盤の拡大を図る。

 

 具体的には、約800万人のキタムラネット会員と、CCCグループが運営する共通ポイント「Tポイント」の約6000万人の会員情報を生かし、新たな商品やサービスを開発する。また、CCC傘下の写真事業統括会社、CCCフォトライフラボとの連携を深め、相乗効果を狙う。

 

 キタムラの18年3月期の連結業績は、売上高が前期比2.4%減の1380億円、営業損益は15億5000万円の黒字転換を見込む。

 

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