【外食産業】 成長率トップはファストフード宅配、市場規模は横ばい
富士経済の調べによると、外食産業で2014年の市場成長率(見込み)トップとなる業態は「ファストフード(FF)宅配」となりそうだ。日本マクドナルドなどFFチェーン上位が宅配に注力していることから、14年の売上高は前年比25%増が見込まれる。2位は「とんかつ・かつ丼」と「クイックパスタ・ピザ」で共に19%増。とんかつ・かつ丼は上位チェーンが出店を強化しているほか、テイクアウトにも注力している。クイックパスタ・ピザは短時間で本格的なメニューを提供できるピザ窯やピザオーブンが開発されたことでワンコインピザの上位チェーンが出店を大幅に増やしている。
外食産業全体の14年の市場規模は0.2%増とほぼ横ばいの32兆4029億円となる見通しだ。主要分野で最も伸びが大きかったのは「テイクアウト」で、コンビニエンスストアやスーパーの持ち帰り総菜、カウンターコーヒーの伸びが市場拡大に寄与した。