【米ウォルマート】米国事業部門の新CEOにサイモン氏が昇格
米ウォルマート・ストアーズは6月29日、副会長兼米国事業部門CEO(最高経営責任者)のエデュアルド・カストロライト氏(55歳)がグローバル・ドットコムおよびグローバル・ソーシングの社長兼CEOに転じ、後任の米国事業部門CEOにはビル・サイモン氏(50歳)が昇格したと発表した。
グローバル・ドットコムは世界共通でネットビジネスのプラットフォーム(IT・物流基盤)を構築し、早期に水平展開を図るために今年1月に立ち上げられた新組織。一方、グローバル・ソーシングは海外での商品開発・調達、国際的なサプライチェーン構築を担当する。副会長として実質ナンバー2のポジションにあるカストロライト氏をトップに当てることは、ウォルマートがネットビジネスと国際的な商品調達を重要視していることの証ともいえる。
ウォルマートの事業セグメントは、主に米国事業、国際事業、サムズ・クラブ事業の3つに分けられているが、全体の売上の約6割を占める米国事業は同社の屋台骨。同事業部門のCOOからCEOに昇格したサイモン氏は、主力事業のトップとして重責を担うことになる。
サイモン氏はレストランチェーン大手ブリンカーインターナショナルのシニア・バイス・プレジデントから2006年3月、ウォルマートに転じた。海軍で25年の勤務経験がある。