【ファーストリテ】今期営業利益予想1080億円、過去最高益更新へ
ファーストリテイリングが発表した2009年8月期第3四半期累計(08年9月-09年5月期)の連結業績は、国内ユニクロ事業の好調などにより売上高が前年同期比17.2%増の5370億円、営業利益が28.3%増の971億円となった。これを受けて同社は09年8月期通期の連結業績予想を上方修正し、売上高は従来予想から220億円増の6820億円(前期比16.3%増)、営業利益は同じく70億円増の1080億円(23.4%増)へと引き上げた。この結果、フリースブームに沸いた01年8月期以来、8年ぶり過去最高益を更新しそうだ。
連結売上高の8割を占める国内ユニクロ事業の09年3-5月期の業績は、ブラトップやプリントTシャツなどの人気商品のキャンペーンを前年比で2回増やしたことで客数が大幅に増え、既存店売上高は前年同期比15.4%増と高い伸び率を維持した。また、同事業で販売管理費率が前年同期に比べて2.7ポイント改善したことも全体の利益を押し上げた。国内ユニクロ事業の09年8月期通期の業績予想は売上高が前期比16.4%増の5380億円、営業利益が29.6%増の1120億円を見込む。
また、低価格カジュアル衣料業態のジーユーで「990円ジーンズ」や「990円ポロシャツ」がヒットしたことで国内関連事業の収益が改善、09年8月期通期の営業損益は従来予想より赤字幅が5億円改善し、15億円の赤字(前期は28億円の赤字)で済みそうだ。