ファーストリテイリングが発表した2022年8月期上期(21年9月〜22年2月)の連結業績(国際会計基準)は、売上収益が前年同期比1.3%増の1兆2189億円、営業利益が12.7%増の1892億円、純利益が38.7%増の1468億円と増収増益だった。上期としては、過去最高益を更新した。
国内ユニクロ事業とジーユー事業は減収減益だったが、海外ユニクロ事業が大幅な増収増益となり補った。国内ユニクロ事業の売上収益は10.2%減の4425億円、営業利益は17.3%減の809億円だった。冬物の売れ筋商品に欠品が発生し、販売機会ロスが生じたことなどで、既存店売上高は9.0%減と落ち込んだ。
海外ユニクロ事業の売上収益は13.7%増の5932億円、営業利益は49.7%増の1003億円と大幅に増えた。グレーターチャイナ(中国・香港、台湾)は新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限の影響を受けて減収減益となったものの、その他の地域が好調だった。
北米と欧州が大幅な増収増益となり、海外ユニクロ事業の営業利益に占める北米・欧州の割合が約20%に上昇した。マレーシアやインドネシアが好調だったアジア・オセアニア地区でも大幅な増収増益を達成した。
22年8月期通期の連結業績については、売上収益が前期比3.1%増の2兆2000億円、営業利益は8.4%増の2700億円といずれも従来予想を据え置いた。一方、円安進行による金融収益の増加を織り込み、純利益は11.9%増の1900億円と予想を150億円引き上げた。