メニュー

そごう・西武の売却方針表明=スーパーは維持―セブン&アイ社長

セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は7日の電話記者会見で、百貨店子会社のそごう・西武について「一部株式の売却も含めて検討している」と語った。セブン&アイ・ホールディングスの看板(時事通信社)

 セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は7日の電話記者会見で、百貨店子会社のそごう・西武について「一部株式の売却も含めて検討している」と語った。井阪氏が公の場で売却方針を表明したのは初めて。米投資ファンドから売却を求められている総合スーパー子会社のイトーヨーカ堂の売却については否定した。

 スーパー事業は、セブン―イレブンでも販売するプライベートブランド「セブンプレミアム」の食品開発で不可欠と指摘。「同一グループにあることこそが将来の成長に資する」と強調した。ヨーカ堂は来年2月までに2店舗を閉鎖した上で、16店舗について存続可能か検討。従業員約300人を削減する。

 セブン&アイは、経営の監督強化のため取締役の過半を社外取締役にすることも発表した。社外取締役の人数は新たに外国人や女性の経営者ら5人が5月26日付で就任することなどで、14人中8人(従来は13人中5人)となる。

 同社が7日発表した2022年2月期連結決算は、純利益が前期比17.6%増の2107億円と2期ぶりに増益となった。昨年5月に買収した米コンビニエンスストアが加わった海外事業が収益を押し上げた。売上高に相当する営業収益は51.7%増の8兆7497億円となり、過去最高を更新した。