ネットスーパー新時代
新型コロナウイルス感染拡大を機に、食品小売業各社がネットスーパー事業の拡大に動いている。大手企業は大型物流センターを続々と稼働させるほか、アマゾンジャパン(東京都)などの大手プラットフォームやフードデリバリー事業者との提携でサービスを広げる企業など、その展開手法はかつてよりも多岐にわたっている。一方、「ネットスーパー事業は本当に投資に見合った成長が見込めるのか」という懐疑的な見方がまったくなくなったわけではない。このネットスーパー市場の新しい局面に、食品小売業はいかに向き合っていくべきか──。先進的な企業や米国の事例、専門家による提言を交えながら、その方向性を提示する。