ネットスーパーのピッキング作業を徹底調査 そこから見えてきたものとは!?

矢野清嗣
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食のECシフト680

需要急増に現場はどう対応する?国内の食品小売業が運営するネットスーパーの多くは、店舗で商品をピッキングして、お客の指定した場所に配送する、いわゆる「店舗出荷型」モデルをとっている。このモデルのネットスーパーは外部に配達を委託するケースが多く、配送までのオペレーション精度が収益性を左右する。ネットスーパーの現場は、いったいどのように運営されているのか。コロナ禍で注文が急増したという、「イオン東久留米店」(東京都東久留米市)の売場を調査してみた。

スタッフ10人前後が商品をピッキング

イオンリテールでピッキングをするスタッフ
イオンリテール(千葉県/井出武美社長)運営のネットスーパーでは、店舗の従業員がピックアップした商品を、お客の指定した場所まで配送する「店舗出荷型」モデルをとっている

 イオン東久留米店は、東京都東久留米市の住宅街にある。同店の売場は長方形で売場面積は約600坪(歩測)。売場には直営酒類専門店「イオンリカー」のほか、フラワーショップや銘店、ベーカリー専門店などを併設しており、全体で約1200坪(歩測)の食品ゾーンを形成している。ネットスーパーの荷物を梱包する作業場は、青果売場と精肉売場の間のバックヤードにあるようだ。

 開店時間である午前9時。売場を観察していると、バックヤードから30~40代の女性スタッフ約10人が出てきた。カゴを載せた台車を手に、それぞれ担当する「日用雑貨」「調味料」「飲料」「菓子」「嗜好品」などそれぞれ担当の部門の売場に散り、ピッキングを開始。「青果」「和日配」「洋日配」「冷凍食品」「アイスクリーム」は、冷蔵ボックスに商品を詰めている。各スタッフはリストをチェックしながら手慣れた様子でピッキングをすすめている。作業スピードは早く、棚と商品の位置をよく把握している様子だ。

 9時30分頃になると、

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