日本含め世界規模で急増する「クイックコマース」の本質と「ギグワーカー」問題

松岡 由希子 (フリーランスライター)
Pocket

流通最旬キーワード

クイックコマース

 クイックコマースとは、食品や飲料、日用品などを少量から短時間で配達する、即時性やスピードを特徴としたECである。コロナ禍での行動制限や在宅勤務の普及に伴い、利便性の高いサービスとして欧米を中心に需要が拡大した。米国のクイックコマースの市場規模は21年時点で200億~250億ドル(2兆3000億~2兆8750億円:1ドル=115円で換算)と推定されている。

 クイックコマースは、インスタカート(Instacart)やウーバーイーツ(Uber Eats)のように、食品スーパー(SM)、コンビニエンスストア(CVS)、ドラッグストア(DgS)などと提携してこれらの店舗から商品を配送するモデルと、米ゴーパフ(Gopuff)や英ジフィー(Jiffy)など、配達専用のダークストアを自社で運営して商品を届けるモデルに大別される。ウォルグリーン( Walgreens)やセブン-イレブンと

続きを読むには…

この記事はDCSオンライン+会員限定です。
会員登録後、DCSオンライン+を契約いただくと読むことができます。

DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。

記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態