全国百貨店、8月の売上高は11.7%減、2カ月ぶりのマイナス

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都内の百貨店前
コロナ禍以前の19年8月との比較では、32.1%減だった。都内の百貨店前で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の8月の売上高は、既存店ベースで前年同月比11.7%減だった。7月は時計・宝飾品など高額品のほか食料品が好調で4.2%増だったが、2カ月ぶりのマイナスとなった。コロナ禍以前の19年8月との比較では、32.1%減だった。

 8月は新型コロナの感染急拡大による主要顧客層の外出自粛や、混雑時の入場制限、一部テナントの休業に加えて、大雨などの影響もあり、客数が13.8%減となった。

 地区別では、名古屋(6.1%増)を除く全地区で前年割れとなった。10大都市は9.6%減、地方(10大都市以外)は16.6%減だった。

 商品別では、主要5部門である衣料品(18.5%減)、身のまわり品(11.9%減)、雑貨(8.8%減)、家庭用品(17.4%減)、食料品(6.1%減)の全てが前年割れとなった。売り上げ全体の約1割を占める美術・宝飾・貴金属は1.5%増と引き続き好調だった。

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