フードロス削減で覚えておくべきワード「フードウェイストアプリ」「エディブルコーティング」

松岡 由希子 (フリーランスライター)
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フードウェイストアプリ

 フードウェイストアプリとは、余剰食料を割引で販売するモバイルアプリだ。販売期限間近の食品や売れ残ったフードメニューなど、割引で販売したい商品を小売店や飲食店が投稿すると、一般ユーザーは現在地周辺の割引情報を閲覧でき、オンラインで注文したうえで指定時間帯に店舗で商品を受け取る。

 デンマークで2016年にリリースされた「トゥー・グッド・トゥー・ゴー(Too Good To Go)」はその先駆的存在である。欧州を中心に14カ国で展開し、20年には米国にも進出した。モバイルアプリのユーザー数は世界で3600万人を超えている。

「トゥー・グッド・トゥー・ゴー」で注文した販売期限切れ間近の商品を店舗で受け取る様子
「トゥー・グッド・トゥー・ゴー」で注文した販売期限切れ間近の商品を店舗で受け取る様子

 本国デンマークでは、コープデンマーク(Coop Danmark)、ディスカウントストア(DS)ネットー(Netto)、ドイツ系ハードディスカウントストア(HDS)のアルディ(ALDI)とリドル(Lidl)らが、生鮮食品、パン、乳製品、加工食品など、販売期限間近の食品を日替わりでセットにした割安な「ハピネスバッグ」を同アプリで販売。仏カルフール(Carrefour)、英モリソンズ( Morrisons)、独エデカ(Edeka)ら、欧州諸国の食品小売大手でも、食品ロスの削減を目的として、同様の取り組みを行っている。

 米国では、

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記事執筆者

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

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