米ドアダッシュ、今年下期の受注鈍化見込む ワクチン普及で
[25日 ロイター] – 米料理宅配サービスのドアダッシュは25日、今年下期に顧客の注文が減少するとの見通しを示した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、レストランやカフェでの外食需要が回復すると見込まれるためだ。
また昨年12月の新規上場後、公開会社として初めて発表した2020年第4・四半期決算も赤字が拡大。同社株は引け後の時間外取引で12%下落した。
ドアダッシュは、新型コロナ流行に伴う規制や感染への懸念から自宅で過ごす人が増える中、売上高が急増した。
プラビール・アダルカー最高財務責任者(CFO)は、アナリストとの電話会見で「ワクチンが完全に普及すれば、消費者の行動は新型コロナ危機時を上回る水準に回復し始めると予想している」と述べた。
同社は総受注額見通しについて、2021年通年は300億─330億ドル、第1・四半期は86億─91億ドルとした。20年第4・四半期は227%増の82億ドルだった。
第1・四半期の調整後利払い・税・償却前利益(EBITDA)は、レストランから徴収している手数料に最近上限が設定されたことや、ドライバーを契約業者に分類する法律の成立により、打撃を受ける見通し。
第4・四半期の売上高は9億7000万ドルと3倍以上に増加した。ただ、純損益は3億1200万ドルの赤字となり、赤字額は前年同期の1億3400万ドルから拡大した。
フォレスター・リサーチのアナリスト、スチャリタ・コダリ氏は「IPOの成功を踏まえると、もっと良い数字が期待されていた。新型コロナ流行時に素晴らしい数字を示さなければ、そこが投資家の注目する部分になる」と語った。