出前館、22年中に加盟店を10万店舗に拡大、人口カバー率を50%以上に

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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出前館の加盟店のロゴ
新型コロナの影響長期化で、デリバリー需要は高まっている

 料理宅配代行の出前館は、2022年中に加盟店数を10万店に拡大する。8月末時点での加盟店数は約3万3000店舗だが、今後2年余りで約3倍に増やす。10月15日に発表した中期経営計画で明らかにした。

 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、出前館の受注・配送プラットフォームを活用して料理の宅配に乗り出す飲食店が増えている。一方、料理の出前を利用するユーザーも増えており、事業拡大のチャンスと捉え、投資を強化する。宅配の対象エリアも広げ、人口カバー率を現在の30%から50%に引き上げる。

 同社は20年8月期に対話アプリ大手のLINEと資本業務提携しており、今後はLINEとのID連携を通じたユーザー数の拡大にも力を入れる。

 20年8月期の連結業績は、売上高が前期比54.6%増の103億円、流通金額も31%増の1027億円と好調だったが、先行投資負担で営業損益は26億円の赤字だった。22年8月期までは営業赤字が続く見通しだが、中期経営計画の最終年度となる23年8月期には120億円の黒字転換を目指す。

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