ベイシア、岐阜・愛知の「三心」がグループ入り 10月31日付で株式譲渡

ベイシア(群馬県)は9月24日、岐阜県・愛知県を中心にスーパーマーケットを展開する三心(岐阜県)の発行済み全株式を譲り受ける株式譲渡契約を締結したと発表した。
譲渡日は2025年10月31日(予定)で、三心はベイシアグループの一員として、新たな価値創出に向けた取り組みを開始する。
ベイシアは、創業以来の理念「For the Customers(すべてはお客様のために)」のもと、「より良いものをより安く」を追求し、地域に根ざした事業を展開している。鮮度や品質にこだわった商品の仕入・販売、プライベートブランド(PB)商品の開発、地域生産者や企業との連携による商品・売場づくりに取り組み、店舗体験の質の向上やデジタル技術の活用、人材育成にも取り組んでいる。
三心は1981年の創業以来、「感謝・誠実・努力」の理念のもと、岐阜県・愛知県を中心にスーパーマーケットを展開している。季節ごとの催事や独自のイベントなど地域に寄り添った企画を実施し、地域に密着したスーパーとして顧客の支持を得ている。また、地場の青果市場からの直接買い付けなど、鮮度と品質にこだわった商品提供も特徴としている。
両社は「より良い商品をより安く提供したい」という共通の考えを持ち、地域社会への貢献や地域密着型の活動において高い親和性があることから、三心をグループに迎えることを決定。これにより、両社のノウハウを活かし、地域の暮らしの満足度向上や地域発展への貢献を目指す。
具体的には三心の既存店舗に対して改装投資を行い、店舗リブランディングを進める。屋号は「スーパー三心」を当面維持しつつ、「ベイシア」または「ベイシアフーズパーク」とのダブルネーム導入も検討する。
商品面では、三心の地域での知名度を生かしつつ、ベイシアのプライベートブランド「ベイシアプレミアム」や惣菜などベイシアにおける最新MDの導入を検討する。さらに、ITインフラ面においては、ベイシアアプリやスマートデバイス、自動発注システム等のベイシア各店においてベースとなる施策を順次導入し、店舗サービスの生産性向上を図る。
三心が出店する東海地域は、ベイシアの重点出店エリアと重なり、より多くの顧客に対応する多様な取り組みが可能となる。両社は協力して地域に寄り添った店舗づくりを進め、魅力ある商品・サービスの提供や地域のにぎわい創出を通じ、地域活性化にも貢献する方針だ。





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