打海直也新社長が語るビッグ・エー新体制下の戦略と新MDとは?
イオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループにおけるディスカウントストア(DS)事業の中核的存在であるビッグ・エー(東京都)。同社は2024年3月、10年間にわたって社長を務めてきた三浦弘氏に代わり、マックスバリュ南東北(現イオンビッグ)社長だった打海直也氏が新社長に就任した。新体制のビッグ・エーではどんな政策を進めるのか。打海新社長に聞いた。
首都圏で新規出店を加速、ここ数年で足場固めを!
ビッグ・エーは2024年3月にマックスバリュ南東北を吸収合併したイオンビッグ(愛知県/小林健太郎社長)と並ぶ、イオングループにおけるDS事業の中核企業である。イオンビッグが東北、関東、中部・東海、近畿の12県に122店(24年3月現在)を展開するのに対し、ビッグ・エーは現在1都4県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県)に321店を展開。屋号別では「ビッグ・エー」228店、「アコレ」93店となっている。

ビッグ・エーはドイツのアルディ(Aldi)を研究しており、品目数を絞った小型店舗、いわゆるハードDSをめざしているのが特徴だ。食品を中心に衣料品・日用雑貨まで揃う大型食品ディスカウントスーパーを志向するイオンビッグとは異なる路線を掲げている。

今後の新規出店について打海社長は「人口が密集する首都圏で今まで以上に出店を加速し、ビッグ・エーのプレゼンス(存在感)を高めていく。すでにいくつかのモデルができているので、それに見合った物件があれば積極的に出店していきたい」と話す。
23年10月以降の出店実績を見ると、「ビッグ・エー」屋号では23年10月に「横浜日野店」(神奈川県横浜市)、同12月に「日野南平店」(東京都日野市)、「世田谷船橋店」(東京都世田谷区)をオープン。24年に入ってからは
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