「ロピア化売場」はどう変わった?「スーパーバリュー草加店」店舗レポート

矢野清嗣
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スーパーバリュー(埼玉県/内田貴之社長)は埼玉県草加市にある「スーパーバリュー草加店」を昨年12月26日にリニューアルし、「ロピアコラボ店舗」に転換した。前編では「ロピア化」が進んだ生鮮売場を中心に生鮮売場を解説した。後編は日配・加工食品などの売場を見ていこう。
調査日=2024年1月26、29、31日 ※本文中の価格はすべて本体価格

「スーパーバリュー草加店」。「肉のロピア」をアピールする。2階には実用衣料の専門店「サンキ」が入居している

日配売場もロピア化! PBは減少?

 日配売場は和・洋日配が一体化して展開されており、買いやすい配置だ。レジから見て正面右寄りの壁面30尺で和日配の納豆、豆腐など水物を配置。納豆は8尺で1段目に「タカノフーズ・極小粒納豆50g×3」(1個69円、4個259円)を販売。豆腐・揚げは16尺で、プライベートブランド(PB)の扱いは「SVセレクト」の「味わい絹150g×3」(4個299円)のみで、「ハギワラ・北海道産大豆350g×2」(109円)をメイン扱うなどロピアスタイルとなっている。漬物もキムチはロピアではおなじみの「高麗食品」が主力。麺も同様にロピアのスタイルを踏襲している。

 洋日配は右壁面27尺で乳製品、38尺で冷凍食品、弁当素材、気軽にごちそうが楽しめる「ラクゴチ」やデザート、氷を展開する。平台では牛乳やヨーグルトを展開している。無調整牛乳はPB「SVセレクト」の「酪農牛乳1ℓ」(179円)、プレーンヨーグルトは21品目を扱い、「SVセレクト」の「酪農ヨーグルト(フレーン)400g」(1個119円、4個399円)で販売しているものの、「明治・ブルガリアヨーグルト400g」(149円)を主力としている。こだわり商品は「ヤスダ・ヨーグルト600g」(399円)のほか、「湯田乳業」「岩泉乳業」を扱う。洋日配ではスーパーバリューのオリジナル商品がやや目立つ。

洋日配ではスーパーバリューのオリジナル商品を扱う。写真はPB「SVセレクト」の「酪農ヨーグルト(フレーン)400g」(119円)

 冷凍食品は調査期間中、6割引き(一部除外品あり)セールを実施。冷凍食品の弁当素材は82品目を扱い、120~184円の価格帯で販売していた。餃子は14尺で餃匠「宇都宮生餃子30個」(799円)といった大型食材に加え、「味の素冷凍食品・ギョーザ12個」(194円)、「イートアンドフーズ・大阪王将 羽根つきスタミナ餃子12個」(176円)など22品目を展開している。

 アイスクリームは個食109円を軸に、マルチパックでは「井村屋・あずきバー6本」(229円)、「ハーゲンダッツジャパン・ミニカップ」各種を249円を販売する。冷凍食品もロピア化が進み、PB「SVセレクト」の扱いが少なくなった。

 パンは埼玉県越谷市や鶴ヶ島市に店舗展開する焦がしバター食パン専門店「ブラウンバター」のコーナーをエンドで展開。「プレーン1.5斤」(750円)などを販売していた。通常の食パンは「フジパン・食パン8枚」(99円)を扱う。

 卵は最終コーナーにあり、「プチ卵10個」(119円)や「SVセレクト」の「彩食健備白10+2個」(249円)を販売。堅実な対応であり、スーパーマーケット(SM)の通常スタイルの範囲内だと言えよう。

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