500坪で年商36億円をめざす万代天王寺店の売場づくりとは?

植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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万代天王寺店外観

万代天王寺店

〒545-0002 大阪府大阪市阿倍野区天王寺町南1-2-2
電話:06-6622-0033
JR各線「天王寺」駅から徒歩約8分

見どころ
▶アイランドキッチンでの鮮魚対面販売
▶幅広い世代に対応したこまやかな量目対応
▶従来店舗よりも尺数を取った精肉売場

森雅人店長
森雅人店長
「お客さまの動向やお声をしっかり拾い、地域の方々の期待に応えられる店づくりをしていきたいです」

 万代(大阪府/阿部秀行社長)は1月23日に「万代天王寺店」(大阪府大阪市:以下、天王寺店)をオープンした。JR各線「天王寺」駅から徒歩約8分に位置し、近辺には小・中学校、高等学校などが位置するため子育て世帯が多く居住する。また、単身世帯、シニア層も多く、幅広い世代が混在する地域だ。近隣の競合店としては、西に900mで「ハーベス天王寺店」が、西に1㎞で「イトーヨーカドーあべの店」が営業する。

 こうした環境下で、万代は従来の店舗と同じく安さと品質を打ち出した商品構成をしつつも、幅広い客層に対応できるよう工夫を凝らした。また、競合よりも生鮮の構成比を高めることで差別化を図り、さらに単身からファミリーまで幅広い顧客に対応するため、きめこまかな量目対応を行っている。

 売場を見ていこう。天王寺店の売場面積は約500坪と、万代としては大型店舗となる。主通路幅はカートがすれ違える広さに設定。また、鮮魚売場まで見渡せるよう、棚位置を低くすることで開放感を演出し、買物がしやすい売場設計にした。

 入口すぐの青果売場の導入部ではオープンキッチン形式のサラダ売場を配置。即食・簡便需要に応えるほか、森店長は「新鮮で切りたての野菜のよい香りを漂わせることでお客さまの購買意欲を促進するねらいだ」と説明する。売場では「トマトのサラダ(大)」(税抜き198円:以下、同)や「彩りスティックサラダ」(238円)がカラフルに並んでいる。

 続く鮮魚売場では

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記事執筆者

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。日本酒、特に関西の地酒好き。趣味は、未知のものを食べること。「口に入れてから考える」ことをモットーに、日々さまざまな食べものを味わっている。

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