板橋区7店舗目! 単身者の取り込みに注力する「マルエツクロス大山店」をレポート

取材・文:小笠原 玲 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
Pocket

マルエツクロス大山店外観

マルエツクロス大山店

〒173-0023 東京都板橋区大山町28‐8
電話:03‐5966‐3085
東武東上線「大山」駅から徒歩4分

見どころ

▶総菜は単身者の即食・簡便の需要に対応
▶オリジナルブランド「優夢牛」を幅広いラインアップで展開
▶個性豊かな野菜を扱う「農家さんの直売所」を導入

 マルエツ(東京都/本間正治社長)は4月24日、東京都板橋区に「マルエツ クロス大山店」(以下、大山店)をオープンした。板橋区内への出店は7店舗目となる。

 大山店は東武東上線「大山」駅南口から徒歩4分、新築分譲マンションの1~2階部分にある。全長560m・約200店舗が軒を連ねる「ハッピーロード大山商店街」に面しており、集客が期待できる立地だ。

 周辺では「大山町クロスポイント周辺地区再開発」に基づき、ファミリー向けのマンションの建設や商業区域の再開発が進み、今後も人口増加が見込まれる。店舗の半径500m圏内は板橋区平均と比べて単身世帯が多く、年齢別人口構成比は20~39歳の若年層が目立つ。

 競合店は、約50mの至近に「スーパーみらべる大山店」、西約200mに「コモディイイダハッピーロード大山店」がある。一方自社店舗は、南1.1㎞に「板橋南町店」、東1.7㎞に「板橋駅前店」があり、大山店の出店により板橋区内でのドミナント強化を図る。

 店舗は2層構造で、1階は総菜、酒類、飲料などを中心とした即食簡便ゾーン、2階は生鮮3品、加工食品、冷凍食品などで構成する。売場面積は約896㎡で、マルエツの2層構造の店舗としては標準的な大きさだ。単身世帯が多いことから、生鮮3品ともに簡便性を意識した商品を多く揃え、総菜の売上高構成比は同規模の店よりも高い15%に設定した。

 主要な売場を見ると、総菜はマルエツのデリカセンターやアウトパックの商品に加え、お米鑑定士厳選の米を使用した、店内製造の手づくりおにぎりを扱う。梅、銀鮭、明太子といった定番の具材に加え、韓国の家庭料理「チュモッパ」もラインアップする。

 また、チルド総菜ブランドの「おつまMEAT」から「ジョニーのからあげ監修鶏もも唐揚げ」(298円:以下税抜)、同じく「おつなFISH」から「やきいか」(299円)などを販売する。

 青果は、簡便商品としてカット野菜やカットフルーツを販売するほか、レンジアップ商品「蒸し野菜」を8SKU揃える。また、「農家さんの直売所」コーナーで、農家から直送した野菜を集積。取材日は「らいおんケール」「のらぼう菜」といった珍しい野菜を揃えていた。

 また、

続きを読むには…

この記事はDCSオンライン+会員限定です。
会員登録後、DCSオンライン+を契約いただくと読むことができます。

DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。

取材・文

小笠原 玲 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

早稲田大学文学部(ドイツ哲学専攻)を卒業後、教育系の編集プロダクションで国語の入試問題の制作を担当。2024年、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。

休日の大半を台所で過ごすほど、無類の料理好き。得意な料理は、出汁巻き卵と切り干し大根の煮物。料理研究家の土井善晴氏を尊敬している。

趣味は、ミニシアターで映画をみること。音の大きな映画が苦手で、日常を切り取ったような変哲のない映画やドキュメンタリー映画を好む。見た作品のリーフレットを持ち帰り、コレクションしている。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態