〔決算〕ファミマ、8月中間増収増益=5類移行で客数伸長
ファミリーマート(非上場)=2023年8月中間の連結業績は増収増益。新型コロナウイルスの5類移行で行動制限がなくなり、客数が伸びた。政府の電気代支援も追い風となり、純利益は1.5倍となった。
人件費の高騰や注力するデジタルサイネージへの投資でコストは前年よりかさんだが、売り上げの伸びでカバーした。節約志向を狙った増量商品や人気アニメとのコラボ商品が好調で、既存店売上高は6.0%増。
記者会見した佐藤誠経営管理部長は、「都市部ではテレワークから解放された人で客足が伸びている。行楽地でも人流が回復している」と説明。一方、人件費について浦島宣哉常務は、「加盟店から聞こえてくるのは絶対的なスタッフの不足。最低賃金も急に上がると加盟店の経営に影響が出る」と懸念を示した。