米ギャップ、CEOにマテル幹部起用へ=「バービー」再興の立役者
【ニューヨーク時事】米カジュアル衣料品大手ギャップは26日、米玩具大手マテルのリチャード・ディックソン最高執行責任者(COO)を最高経営責任者(CEO)に起用すると発表した。同氏は「バービー」ブランド再興で手腕を発揮した実績を持つ。就任は8月22日付。
ギャップでは昨年7月、ソニア・シンガルCEOが退任し、ボブ・マーティン会長が暫定的に後任に就任。シンガル氏は2020年3月にCEOに就任したが、サプライチェーン(供給網)の混乱などに伴って業績が悪化し、退任を余儀なくされていた。
ディックソン氏は、米百貨店大手メーシーズ傘下の高級デパートチェーン「ブルーミングデールズ」での勤務経験もある。昨年、ギャップの取締役に就任していた。 26日の米市場のギャップ株の上昇率は一時、前日終値比で8%を超えた。