ドラッグストアのインバウンド消費、10月は約2割の減少、訪日客減少など響く

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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訪日外国人の様子
10月の全国ドラッグストアの1店舗当たりのインバウンド商品金額は、前年同月比で21.1%減少した。 写真は都内で2014年5月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

 調査会社のトゥルーデータ(東京都港区)によると、10月の全国ドラッグストアの1店舗当たりのインバウンド商品金額は、前年同月比で21.1%減少した。日本政府観光局の発表では、10月の訪日外国人数は韓国人客が大幅減少した影響で5.5%減となっており、訪日客数の減少が響いた。

 1店舗当たりの購買件数は20.7%減、1レシート当たりの購買単価は0.5%減だった。中国では19年1月に個人ブローカーによる代理購入を規制する中国EC(電子商務)法が施行されて爆買いが減少しており、これも購買件数に影響していると考えられる。

 インバウンド消費で売り上げ個数が多かったのは、ディーエイチシーの「DHC薬用リップクリーム」、花王の「潤浸保湿フェイスクリーム」、江崎グリコの「ポップキャン」などで、化粧品や薬、菓子が上位を占めた。

 トゥルーデータは全国ドラッグストアのPOSデータを基に、インバウンド消費動向調査を発表している。

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