アマゾン、出前サービスの英デリバルーに出資、他社と共同で5億7500万ドル
米アマゾンは出前サービスの英デリバルー(Deliveroo)に出資した。投資会社のTロー・プライス(Rowe Price)やフィデリティ・マネジメントなどと共同で、5億7500万ドル(約630億円)を投資した。
デリバルーは2013年に創業、約8万店のレストランとパートナーシップを結び、注文を受けた料理をレストランで受け取って、客の自宅やオフィスなどに届ける。デリバルーと契約したスタッフが自転車やバイクなどで料理を配達する。
英国ではジャストイート(Just Eat)とデリバルー、ウーバーイーツが出前サービスの3強で、ジャストイートが最も高いシェアを持つとされる。デリバルーは調達した資金で事業の拡大を進める。
アマゾンは英国で2016年に出前サービス「アマゾン・レストラン」を始めたが、18年12月に撤退した経緯がある。
デリバルーは、店舗を持たずに出前専門のレストランを始められるように、共同厨房施設「エディション」を運営しており、エディションの新設にも調達した資金を充てる。また、英国のほかオーストラリア、ベルギー、フランス、香港、台湾など13カ国・地域で事業を展開しており、海外事業もさらに強化していく方針だ。
今回の5億7500万ドルを含めて、デリバルーが創業以来調達した資金は累計で15億3000万ドルに達した。