スーパーの加工食品、食生活の5つの変化で商機が拡大する4つのテーマとは
長引くコロナ禍の影響に、ウクライナ情勢を発端とする諸問題も加わり、企業、消費者ともに八方ふさがりの状態に陥っている。そうしたなか、競合との差別化が難しく、また価格競争の主戦場にもなる加工食品カテゴリーでは、どのような商品政策(MD)や売場づくりを実践するべきか。その方向性を解説したい。
キーワードは「健康」「巣ごもり」
まずは、現在の消費者を取り巻く環境と新たな消費傾向を押さえたい。
新型コロナウイルス感染症が広がってから3年が経過しようとしている。こうしたなか、シニア層だけでなく若年層も含めて、罹患しないように「免疫力・殺菌力を高めたい」といった健康需要が高まっている。たとえば、ペットボトル入りの緑茶ではカテキン配合を訴求した商品が、のど飴では「浅田飴」「VICKS」など薬品メーカーが提供する殺菌力が証明された商品が注目されている。また、コロナ禍では外出控えや在宅ワークが定着し「巣ごもり需要」も生まれた。この「健康需要」と「巣ごもり需要」は、現在の消費におけるキーワードとして押さえておきたい。
外部環境では、ウクライナ問題や円安などによって、小麦粉や食用油などの原材料価格が高騰。また、原油高に伴って包装資材や物流費も上昇し、各社で値上げが続いている。
帝国データバンクの調査では、10月には2022年で最多の6500品目が値上げする予定で、今年中にその品目数は2万以上となる見込み。平均値上げ率は14%と予想されている。このように物価が高くなる一方で、賃金は上がっていない。
自店でチェックしたい「5適」「8C」
こうした厳しい環境下だからこそ、食品小売企業各社で再度徹底したいのが、
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2024/11/08
基本を徹底しつつ健康を意識した売場づくりで差別化を図る! -
2024/11/08
専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは -
2024/10/01
拡大続く冷食 ミールソリューションの観点からMDを構築する方法とは -
2024/10/01
トライアルら出店でスーパーマーケット超激戦区に、宮城県利府エリアの勝者は? -
2024/09/03
2024年冬の総菜MD、イベントの与件変化を丁寧にとらえ、暖冬想定と節約対応を強化 -
2024/09/03
鮮魚部門2024年冬の月別儲かるMD提案!年末商戦のポイントは?
この連載の一覧はこちら [121記事]
関連記事ランキング
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
- 2024-11-07「Foods Park」の17店舗目はイオンの跡地に居抜きで出店!
- 2024-11-18レシートは語る第15回 まもなく関西進出のオーケー、データでわかる競争力と成功のカギ
- 2024-11-0633億円めざすマミーマート、生鮮市場TOPセキチュー上尾店徹底解説
- 2024-11-12価格訴求から価値提案にシフト?「岡崎エルエルタウン店」で見られたロピアの進化
- 2024-11-08専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
- 2024-11-08店舗網とM&Aの歴史が丸わかり!最新ロピア勢力図MAP!
- 2024-11-18既存店の数字が良い企業は実践!競合スーパーが進出しても影響を受けない方法
- 2024-11-20子育て世代をターゲットにするヤオコー川口SKIPシティ店の最新MDを徹底解説
- 2024-11-13繁盛店は80億円!ロピア、強烈な販売力支える「100%現場主義」の正体とは
関連キーワードの記事を探す
週刊スーパーマーケットニュース アオキスーパー、「レジ専用イス」を全店に設置が完了
冷食、京都MD強化 イオンスタイル伏見桃山の売場づくりを解説
子育て世代をターゲットにするヤオコー川口SKIPシティ店の最新MDを徹底解説
ラップ&ホイル市場、値上げの影響も少なく、使用シーン拡大で堅調に推移
低カロリー甘味料市場、ライトユーザーの離脱が目立ち厳しい状況が続く