吉野家HD、不適切発言の役員を解任、社長は報酬減額30%
吉野家ホールディングス(HD)は4月19日、社外での不適切発言が問題となっていた同社執行役員で吉野家常務取締役の伊東正明氏を解任したと発表した。同日以降、伊東氏との契約関係は一切ないとしている。
同氏は4月16日に社外で開催された社会人向け講座に講師として登壇した際、不適切な発言をしたことが明らかになり、吉野家は18日「人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではない」としてお詫びの文書を公表していた。
伊東氏の後任の吉野家企画本部長は、吉野家HDと吉野家の社長を兼務する河村泰貴氏が務める。伊東氏の不適切発言を会社としても重く受け止め、河村氏の社長報酬(固定報酬)の30%を4月から3カ月間、減額することも決めた。
伊東氏はプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の出身で、吉野家戦略担当顧問を経て2018年に吉野家HD執行役員と吉野家常務取締役に就いた。同氏はコンサルタント会社大手アクセンチュアの社外アドバイザーも務めていたが、アクセンチュアは4月19日、契約を解除したと発表した。