糖質オフ・ゼロ系ビール類の市場トレンドは?
高機能とおいしさを両立「淡麗プラチナダブル」好調
糖質オフ・ゼロ系ビール類は、2021年3月から10月までは前年比増で推移していたが、その後一転。前年割れが続き、直近2月に持ち直して微増となった。成長が鈍化した要因として、20年10月の酒税改正が考えられる。ビールは減税となり販売価格が下がったことで、ビールカテゴリーが堅調に推移。21年11月以降はビールの前年比が糖質オフ・ゼロ系ビール類を上回っている。
とはいえ、糖質オフ・ゼロ系ビール類に対する支持が薄れたわけではない。ビール類市場における金額構成比は22年2月で24%。これは直近2年間で最も高い数値であり、20年3月比でプラス4%だ。つまり、コロナ禍でいかに糖質オフ・ゼロ系ビール類が支持されているかがわかる。
では、どんな商品が受け入れられているのか。売上ランキングの上位ブランドの顔ぶれは変わらないものの、今年は軒並み金額シェアを下げている。とくに前年好調だった「キリン 一番搾り糖質ゼロ」は前年割れとなりランクダウン。代わって、2 2 年1月にリニューアルした「パーフェクトサントリービール」がシェアを高めている。
こうしたなか、前年プラスを継続しているのが「キリン 淡麗プラチナダブル」だ。プリン体ゼロ*1×糖質ゼロ*2と高機能でありながらビールに近い味わいを実現しているところに支持が集まっているようだ。
*1 100ml当たりプリン体0.5mg未満を「プリン体0」と表示
*2 食品表示基準による