25年3月1日号 価値を創る精肉
食品スーパーの精肉部門が「利益頭」だったのも今は昔。足下では円安による輸入肉の相場高、異常気象などによって安定した利益確保が難しくなっています。加えて、消費者の間では節約志向がより強まる一方で、生活シーンによっては品質をはじめとする商品の付加価値も重視する「消費の二極化」が進行。部門を取り巻く環境は複雑化の様相を呈しています。
そのようななか、精肉部門はどのような商品施策(MD)によって収益性と、顧客への提供価値を向上させることができるのでしょうか。各社の最新戦略や専門家の見方をもとに、苦境を脱する糸口を考察します。
編集後記
遠方取材時に楽しみにしているのが、取材先のSMで地産商品を購入することです。1月15日号で取材した「マックスバリュイオンタウン楽々園店」(広島県)で心惹かれたのは「旅行の友」でおなじみの田中食品のふりかけが並ぶコーナー。どれを購入しようか物色していたところ、地元のマダムに声を掛けられ「買うならこのふりかけがいい。うちの入院中の姑
はこれがないと病院食のご飯を食べない」と某通販番組ばりの文言で猛プッシュされ、ついつい購入。その後もいろいろな売場に現れては商品を紹介してくれたため、予算は大幅にオーバー。懐は寒かったですが、広島の人の温かさに触れた取材でした。
(植芝)
先日、東京都現代美術館で開催中の企画展「坂本龍一 音を視る時を聴く」に足を運びました。入場に30分ほど並ぶ盛況ぶりで、世間の関心の高さを感じました。この企画は、「音」と「時間」をテーマにしたもので、未発表の作品も含め、彼の創造性を体感できる内容でした。
とくに印象的だったのは、坂本氏のホログラムによるピアノ演奏の展示でした。彼の姿が目の前で再現され、奏でられた音は印象深く、演奏後には一部の観客が拍手を送る場面もありました。
ただ、土日の混雑ぶりはなかなかのもので、人が多い環境では少し集中しづらい部分もありました。次回はもう少し人が少ない静かな時間帯に訪れ、じっくり堪能したいと思います。
(阿波)