実は深い!欧米小売流の「サプライヤー戦略」を学ぶ

楢村 文信(StratModel)
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 数回にわたり、戦略立案について①顧客、②競合、③資源配分とステップごとに紹介してきた。その前段階では顧客価値と店舗フォーマットの関係について触れた。これらは小売業の販売戦略の根幹をなす。

 ここまでは日本の多くの企業も取り組んでいるが、欧米のグロサリー小売業界では「サプライヤーに関する戦略」が重要なテーマとなっている。

サプライヤーは脅威なのかパートナーなのか?

 競争戦略論では、サプライヤー(納入業者)は脅威ととらえられ、交渉力の差に起因するコスト上昇が課題となる。

 一方でバリューチェーンを閉じた自社内だけではなく、拡張して考えるとサプライヤーは経営リソースとしてのパートナーになりえる。

 この30年で欧米グロサリー業界の考え方は後者の視点からサプライヤーをどう活用していくのかが戦略テーマとなっている。いわゆる

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