[12日 ロイター] – 米ツイッターは12日、新たな広告機能を追加するとともに、表示する広告を決定するアルゴリズムを刷新した。利用者の好みに合う広告を表示し、クリックする確率を高める狙いがあり、同社サイトで事業者が商品を直接販売できるようにする下地作りとなる。
同社は、閲覧者の好みなどに応じて表示内容を変える運用型広告事業の拡大を目指している。昨年に同事業が全体に占めた割合は15%だった。拡大できれば、2023年までの年間売上倍増目標を後押しする可能性がある。
ツイッターのグループプロダクトマネジャー、カマラ・ベンジャミン氏はインタビューで「運用型広告は非常に大きな好機で、当社においては比較的未開拓の分野だ」と説明。利用者がアプリをインストールし、ウェブサイトを訪問し、必要な商品を見つけ出すことにつながるとした。
12日付の同社ブログによると、ゲームなどアプリの広告には、ツイッターのサイトを離れずにダウンロードが開始できる機能が追加された。
同社はまた、アプリ内購入を行う可能性が高い顧客を探し出すための新たな広告ツールも開発していると明らかにした。
ベンジャミン氏によると、アルゴリズムも改善し、広告キャンペーンの開始当初は多くの人を表示対象にして利用者の関心度合いを測れるようにしたという。この結果、ツイッターでの広告掲載期間に少なくとも5回のダウンロードを達成した広告が36%増えたとした。