三井不動産、顔認証による無人レジの実証実験、パナソニックと

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三井不動産の職員用カフェに設置された無人セルフレジ
社員用カフェに設置された無人セルフレジ。タッチレス操作パネルで本人確認と決済操作を行う

 三井不動産は5月25日、パナソニックシステムソリューションズジャパン(東京都中央区)と共同で、顔認証技術を活用したオフィスビルのDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを始めたと発表した。

 その一環として3月19日から、日本橋室町三井タワー(東京都中央区)で三井不動産の社員を対象にした、顔認証による「無人セルフレジ決済」と「複合機の個人認証」の実証実験を始めた。新型コロナの影響で非接触ニーズが高まる中、安心して働けるオフィス空間の実現につなげる。

 社員用のカフェに設置されているセルフレジに、顔認証による決済が可能な端末を接続した。財布やカードなどを持ち歩かなくても、顔認証だけで支払いができる。タッチレス操作パネルを使用して、非接触で本人確認と決済操作を行う。電子マネーと比べて、決済操作にかかる時間も短縮できる。

 また、オフィスフロアに設置されている複合機の一部にも顔認証技術を活用した機器を連携させた。従来はICカードによって個人認証を行っていたが、ICカードがなくても複合機の操作ができる。他人によるICカードの不正利用を防ぐ効果もある。

 無人セルフレジ決済の実証実験は5月末まで、複合機の個人認証は6月末まで続ける予定だ。

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