調剤薬局大手のアインホールディングス(HD)はパナソニックと共同で、小型低速ロボットを使った処方薬配送の実証実験を始めた。同社によると、ロボットによる処方薬配送の実験を屋外で行うのは、国内で初めて。
実験は、神奈川県のパナソニック工場跡地に開発された「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」で行う。電話などで医師の診察を受けた患者の処方箋がファクスでアイン薬局に送られ、薬剤師がオンラインで服薬指導を行った後、ロボットが公道を走行し、患者宅に薬を届ける。
今回の実験では、アイン薬局のほか商業施設の「湘南T-SITE」も参加。湘南T-SITEからは冷蔵の弁当を配送する。ロボットはオペレーターが遠隔監視しており、自動で回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。
パナソニックでは2020年11月から、小型低速ロボットを使った宅配の実験を始めており、これまでに公道走行における技術的な検証を行ってきた。今回が実験の第2弾となる。