券売機よりもコストが安い!?次世代無人オーダー決済端末「TTG-MONSTAR」 は飲食店を救うか?
JR東日本フーズ(東京都/日野正夫社長)は11月25日、ハンバーガーショップ「R・ベッカーズ田町店」(東京都港区)にて、TOUCH TO GO(東京都/阿久津智紀社長:以下、TTG)の提供する無人オーダー決済端末「TTG-MONSTAR」の運用を開始した。
特長は小回りのよさと低コスト
TTG-MONSTARは、有人レジの代わりにタブレット端末を設置し顧客自身が操作することで、注文から決済までを完全無人で行う決済端末だ。「新型コロナウイルス(コロナ)対策としての非対面サービスの需要増や、人的コスト削減に対応できるサービス」とTTGの阿久津智紀社長は話す。
無人でのオーダー決済システムというと、飲食チェーンなどで採用されている自動券売機が思い浮かぶが、TTG-MONSTARはさまざまな面で利便性の向上による差別化が図られている。まず、既存の券売機では、メニューの入れ替えや時間帯ごとのラインアップ切り替えなど、小回りが効きづらい部分があった。
TTG-MONSTARでは、時間でのメニュー出し分け、持ち帰り用袋の要不要、選択したメニューと一緒によく購入されている商品やお勧め商品の表示など、店舗に合わせた細かなカスタマイズが容易に行える。端末のサイズも、最も小さいもので10インチのタブレットから選ぶことができ、券売機や有人レジほど場所をとらない。スペースに余裕のない店舗でも導入することができ、有人レジから転換することで同じスペースでレジ台数を増やすことも可能だ。
加えて、コストが他のサービスに比べて低く抑えられていることも特長のひとつだ。券売機では初期費用として一台200万円程度が必要だが、TTG-MONSTARは初期の端末代金などの負担を店舗側に求めない。ランニングコストは一台あたり月3万5000円~で、数千円程度のオプションを追加すればモバイルオーダーにも対応することができる。また、固定のインターネット回線を必要とせず、Wi-Fiで動作することも導入のハードルを下げている。電源とWi-Fiさえあればどこでも無人決済が可能になるため、店舗だけでなくイベント会場などでの活用も見込んでいるという。
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