イオンは8月19日、千葉市緑区にネットスーパー専用の配送センターを建設すると発表した。提携先の英オカドグループの技術を活用し、AI(人工知能)やロボットを使った最先端の配送センターを2023年に本格稼働させる。
「カスタマーフルフィルメントセンター(CFC)」と呼ぶこの配送センターは、約5万品目の商品を在庫し、注文を受けた商品を消費者に直接届ける。AIとロボットにより24時間稼働し、CFC内のロボットは50点の商品を約6分間で処理することができる。
千葉市内に新設するCFCの建築面積は2万7500平方メートルで、首都圏を対象に生鮮を含む食品や日用品を宅配する。CFCでは約700人程度を雇用する予定だ。
イオンは2019年11月にオカドグループ子会社のオカドソリューションズと日本国内における独占パートパーシップ契約を結んだ。オカドグループでは傘下のオカドリテールが自動倉庫型のCFCを起点としたネットスーパー事業を展開しており、そこで培ったノウハウやシステムを「オカド・スマート・プラットフォーム(OSP)」としてオカドソリューションズが大手小売業に外販している。OSPは米クローガーや仏カジノ、カナダのソビーズなどが利用する。
イオンでは19年12月、OSPを活用したネットスーパー事業を運営するための子会社、イオンネクスト準備(千葉市)を設立した。