「あらゆるプロセスにおけるデジタル化」進めるダイエーのDX戦略と成果とは
レジの構成を見直し、店舗ごとの最適解を模索
「販売促進・顧客接点の強化」の一環としては、導入するレジ形態の最適化を進めている。
従来の店舗では、対面レジやセミセルフレジの割合が高めだった。そうしたなか、23年4月にオープンした「イオンフードスタイル西新宿店」(東京都新宿区)では、タイムパフォーマンスを求められる店舗特性からセミセルフレジ2台に対してキャッシュレスフルセルフレジを20台設置し、比重を改めた。
「単に人時効率性が上がるからではなく、店ごとに最も適した構成を見つけたい」と伊藤氏は話す。

23年10月に開店した「イオンフードスタイル横浜西口店」(神奈川県横浜市)では、「CATCH&GO」という、レジを設置しない新たな店舗形態を開発した。同店では天井に設置した店舗カメラと、商品棚の重量センサーによってお客が手に取った商品を認識し、退店時に自動決済まで行える仕組みを実現している。
利用に当たってはスマートフォン専用アプリをダウンロードし、クレジットカードまたはPayPayと連携させる必要があるが、登録者は半数程度が複数回リピート利用をしている。

商圏特性やスペースおよびコストを踏まえるとすべての店舗での「CATCH&GO」の導入は難しいが、今後はオフィスや工場、学校内などマイクロマーケット向けの出店も視野に入れている。一方、小型の既存店についても、顧客の反応などをもとに、導入の検討を継続するという。
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