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米ペイパル、暗号通貨「リブラ」運営協会を脱退へ

画面に映るペイパルのロゴ
10月4日、米決済サービス大手ペイパルは米フェイスブックが導入を計画している暗号通貨(仮想通貨)「リブラ」の運営団体「リブラ協会」から脱退すると発表した。写真はスマートフォンの画面に映るペイパルのロゴ。2017年10月16日、シンガポールで撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

[ワシントン 4日 ロイター] – 米決済サービス大手ペイパルは4日、米フェイスブックが導入を計画している暗号通貨(仮想通貨)「リブラ」の運営団体「リブラ協会」から脱退すると発表した。自社のコア事業に注力するという。

ペイパルは「リブラが目指すものは引き続き支持しており、将来の協力の方法について対話を続けることを希望する」と表明した。

ブルームバーグは1日、ペイパルのほか、米クレジットカード大手のビザやマスターカード、オンライン決済のストライプが「リブラ」計画への正式な参加について決定していないと報道。その後、計画への参加見送りを発表したのはペイパルが初めて。

リブラ協会はペイパルの発表を受け、金融システムを「再構築」する取り組みが前途多難であることは認識していると表明。金融システムを金融機関寄りではなく消費者寄りに「再構築」するための変革は困難な道のりになるとした上で、「その使命を果たす決意が何よりも重要だ。決意がないのであれば、早期に分かったほうがいい」との見解を示した。

フェイスブックはコメントを控えた。

ペイパルの脱退を受け、リブラ協会のメンバーは28社となった。この中にはウーバー・テクノロジーズやリフト、スポティファイなどが含まれる。