実店舗にも必須! AmazonやInstagramに学ぶ「発見型」の購買体験

望月 智之 (株式会社いつも 取締役副社長)
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実店舗でも「発見」はつくれる

 一方で、自分で検索して探す場合、すぐに理想的な商品が見つかればそこで終わりです。逆に、なかなか目的に合致した商品が見つからない場合は諦めてしまうため、あまり長い時間見られることもありません。たとえば、黒いTシャツがほしくて「Tシャツ 黒」と検索すると、実は気に入る可能性がある赤いTシャツは検索結果に表れず、Tシャツ以外の商品も基本的には見つかりません。しかしタイムライン型であれば、ずっと見続けているなかで靴を見つけ、「そういえばシューズも欲しかった」などの可能性が広がるのです。

 実はこのタイムライン効果は実店舗でも表現することができます。店舗にTシャツを買いに行った際、つい他のものも買ってしまうことはよくあります。このように時流を捉えれば、売れ筋の商品や定番商品だけを棚に並べるのではなく、「顧客にとっての発見性」をいかに店内につくることができるかが重要になるでしょう。まさにここには、オンラインにはできない実店舗ならではの可能性が眠っているのです。

 

プロフィール

望月智之(もちづき・ともゆき)

1977年生まれ。株式会社いつも 取締役副社長。東証1 部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はD2C・ECコンサルティング会社として、数多くのメーカー企業にデジタルマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費トレンドの専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、デジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。
ニッポン放送でナビゲーターをつとめる「望月智之 イノベーターズ・クロス」他、「J-WAVE」「東洋経済オンライン」等メディアへの出演・寄稿やセミナー登壇など多数。

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記事執筆者

望月 智之 / 株式会社いつも 取締役副社長
1977年生まれ。株式会社いつも 取締役副社長。東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はD2C・ECコンサルティング会社として、数多くのメーカー企業にデジタルマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費トレンドの専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、デジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。ニッポン放送でナビゲーターをつとめる「望月智之 イノベーターズ・クロス」他、「J-WAVE」「東洋経済オンライン」等メディアへの出演・寄稿やセミナー登壇など多数。

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