実店舗にも必須! AmazonやInstagramに学ぶ「発見型」の購買体験

望月 智之 (株式会社いつも 取締役副社長)
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タイムライン型の買物体験が広がる

 消費者に対して、タイムライン型で必要なものをオススメしていく発見型の買物体験は、米国ではアマゾン(Amazon.com)をはじめとしてすでに始まっています。UI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス:顧客体験)の観点から、「探す」という行為はベストではなくなりつつあります。そのため、検索機能自体は残しつつも、自分が購入した商品だけでなく、他のユーザーが同じカテゴリーで選んでいる人気が高いものをタイムラインに流すことによって、買物に『発見』という変化を生み出しています。

 従来の目的型の買物には検索という手間が掛かるため、UXを向上させるうえではやはり限界があります。一方で、「そんな商品があったのか」という発見型の買物は楽しさがあり、可能性も無限にあるため、世界の小売業界では発見型の購買体験を提供する動きが活発になっています。身近なところではInstagramに実装されている「ショッピングタブ」なども発見型に近く、興味のある関連項目であれば飽きることなく楽しみながら見続けることができます。

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