食品スーパーとドラッグが完全合体!ウエルシアプラス1号店大野城若草店を徹底解説

取材・文:雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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ウエルシアプラス大野城若草店

ウエルシアプラス大野城若草店(イオンウエルシア九州)

〒799-0113 福岡県大野城市牛頸4-12-22
電話:092-558-9303
JR鹿児島本線「大野城」駅からバス約15分

ウエルシアホールディングス(東京都/松本忠久社長:以下、ウエルシア)とイオン九州(福岡県/柴田祐司社長)が2022年9月に立ち上げたフード&ドラッグ専業の合弁会社・イオンウエルシア九州(福岡県/安倍俊也社長)。同社は4月6日、新業態1号店「ウエルシアプラス大野城若草店」(以下、大野城若草店)を福岡県大野城市に開業した。ウエルシアとイオン九州それぞれの専門性を最大限に融合し、競争力の高いフォーマットをつくり上げている。

部門ごとに“スペシャリスト”を配置

 大野城若草店は、JR鹿児島本線「大野城」駅から南へ約2㎞離れた住宅街の一角に位置する。今年1月に閉店したイオン九州の「マックスバリュエクスプレス若草店」の跡地に居抜き出店した。周辺は福岡市へのベッドタウンとして発展したエリアであり、古くから住むシニア層のほか、子供を持つファミリー層も多く居住する。

 ウエルシアとイオン九州はイオンウエルシア九州の発足前、2社が協業するかたちで「ウエルシア熊本麻生田店」(熊本県熊本市)を開業している。ウエルシアの店舗にイオン九州が食品部門をコンセ出店する形式で開発された店であり、イオンウエルシア九州は同店をプロトタイプとして、ブラッシュアップを重ねながら新業態「ウエルシアプラス」を開発したという流れである。

 大野城若草店の売場面積は、熊本麻生田店と比べて200㎡ほど小さい約1000㎡。店内は約4割のスペースが食品、約6割のスペースが非食品の売場となっている。

 また、熊本麻生田店では加工食品と酒類・飲料はウエルシアの扱いだったが、今回はそれらを含め食品ゾーンはイオン九州、ドラッグストア(DgS)ゾーンはウエルシアからの商品供給となっており、食品と非食品で2社の役割を明確に分担した。

 このうち食品については部門別に専属のバイヤーがイオン九州から数名出向し、商品政策(MD)や棚割りの策定を担当。自身も長年、イオン九州で食品部門に携わってきたイオンウエルシア九州の安倍社長は、「お客さまを常に飽きさせない品揃えを提供することが、フード&ドラッグにおいても重要。各部門のスペシャリストをイオン九州から招集し、他のドラッグストア(DgS)にはまず模倣できない食品売場をつくり上げた」と力を込める。

店内+PC+外部供給で総菜の品揃え拡充

 大野城若草店の食品売場を詳しく見ていこう。

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取材・文

雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2015年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。

企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)済み。

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