いっそうローコストに AI活用、次世代型「業務スーパー」はどこがスゴい!?
神戸物産(兵庫県/沼田博和社長)は、ソフトバンク(東京都/宮川潤一社長)と連携し、次世代型食品スーパー(SM)の実験店をオープンした。タブレット付きカートや自動で欠品検知するシステムなどを導入している。店舗の効率運営や利用客満足の向上策としての有効性を評価する。一定の成果が出れば、来春以降、既存店へも順次波及させる方針だ。
40台ものカメラを配置
![業務スーパー天下茶屋駅前店](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2021/11/dcs211101_DCS_Report2_Kobebussan_00.jpg)
2021年8月26日、神戸物産が次世代型SMの実験店としてオープンしたのは「業務スーパー天下茶屋駅前店」である。南海本線、および大阪メトロ「天下茶屋」駅から直線距離で西120mの場所に立地する。
出店の経緯を、神戸物産の渡邉秋仁取締役は次のように説明する。「当社は収益性を追求するため、店舗のローコストオペレーションを重要テーマに掲げている。だが近年、人件費が高騰、今後、収益を圧迫する要因になる可能性があるとみて、新しいスタイルの店舗を模索する必要があると考えていた」。
数年来、同社は海外の事例も視野に、独自で検討を重ねていたところ、ソフトバンクとの連携の話が持ち上がった。描いていた方向性が一致したため、約1年前から話し合いを始め、具体的な取り組みを協議してきた。
神戸物産はフランチャイザーとして、加盟店を募るかたちで店舗網を広げてきたが、天下茶屋駅前店は実験店であるため直営で出した。店舗面積は約900㎡。
天下茶屋駅前店は、次世代型店舗として、おもに3つの取り組みを行っている。
第一に、
DCS Report の新着記事
-
2024/07/16
ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは -
2024/07/04
ミニストップ、進化した独自モデルの実力と戦略とは -
2024/07/02
老舗うなぎ店もスーパーも採用「特殊冷凍」がビジネス変える! -
2024/06/18
イトーヨーカ堂の新総菜ブランド「ヨーク・デリ」のねらいとは -
2024/06/18
ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい -
2024/06/17
食品スーパーも学ぶべき!杏林堂最新店の地産地消食MDとは
この連載の一覧はこちら [225記事]
![DCS Report](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2020/07/DCS-Report680.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=e79acaca1dcba96fd20a94a92db62b95)
神戸物産(業務スーパー)の記事ランキング
- 2019-09-05時価総額で三越伊勢丹を上回る! 神戸物産の“競争しない”競争戦略に迫る
- 2021-03-26業務スーパーに学ぶ!SPAだからできる「オンリーワン商品」の開発方法
関連記事ランキング
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-06-17ヤオコー、バローHD、サミット 24年3月期決算分析と今期の戦略
- 2024-06-04明暗!ライフ、U.S.M.H、アークス、2024年2月期決算分析!
- 2024-06-04クスリのアオキがSMを転換し「杏林堂」と競争!強みと課題とは
- 2024-07-04ミニストップ、進化した独自モデルの実力と戦略とは
- 2024-06-17食品スーパーも学ぶべき!杏林堂最新店の地産地消食MDとは
- 2023-04-18“ロピア化”するスーパーバリュー 越谷エリアで至近の2店舗が見せる連携と棲み分けとは
- 2024-05-14イオン、セブン&アイの24年2月期決算分析 今後の成長戦略とは
- 2024-07-16ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは
- 2022-02-21サミット×トモズが手がける、お客のQOL向上狙う「けんコミ」